
パソコンの中に、見ていない録画が止まっていませんか。
受けた講座。誰かと話した記録。自分のセッション。あとで見よう、と思ったところで時間が止まって、そのまま本数だけが増えていく。
おとといの集まりで、来てくれた人が話していたことを、僕の言葉に直して言うとこうです。見てない動画がいっぱい止まっているので、簡単にまとめてくれるとうれしい。
聞いた瞬間に、あ、それ、うちで毎晩やってるやつだ、と思いました。
見るか見ないかの前に、もう1つ考えている

時間が無いから見れない。長いことそう思っていましたが、たぶん違います。
たまった録画を開こうとすると、頭の中で2つのことを同時に考えているんです。
1つめは、見るか、見ないか。2つめは、残すか、消すか。
どちらも重いんですよ。1時間の録画は、まじめに見直したら1時間かかる。かといって、消すのはこわい。あとで必要になるかもしれないから。
重いものが2つ同時に来ると、人はどちらも決められません。それで、また明日になる。
だから片方を、考えなくていいことにしました。全部残す。これで固定です。片づけるのをやめました。
本数は減りません。減らさないまま、中身だけこちらへ運んでもらう形にしたんです。
任せる前に、3つだけ約束してもらう

うちでは、毎晩2時に、かってに動く仕掛けが1つ立ち上がります。やることは単純で、まだ開いていない録画をさがして、声のほうを文字に置きかえて、短い覚え書きにしておく。朝になると、何の話だった回かだけが読める形で残っています。
この仕掛けの手順書の、いちばん上の行にこう書いてあります。
外部への送信・投稿は一切しない。元の録画は絶対に消さない、動かさない。
やってほしいことより先に、触らないものが名指ししてあるんです。
順番が大事でした。やらないことが決まっていないと、こわくて任せられないんですよ。
あなたがAIに何かを渡すときも、同じです。お願いのいちばん最初に、この3つを打ってください。
- 元のファイルは消さないでください
- 場所も動かさないでください
- どこにも送らないでください
これを書いてから、してほしいことを続けます。たったこれだけで、渡すときの気持ちが変わります。
もう1つ。うちの仕掛けは、1晩に3本までしか手をつけません。残りは翌日に回します。
たまっているものを一気に片づけようとしないのは、わざとです。全部やろうとすると、途中で力尽きて、やった分まで無かったことになるからです。
確かめるのは、1か所だけでいい

返ってきたものを全部読み直したら、任せた意味がありません。なので、見る場所を1つに決めました。
終わりの時刻です。
1時間の録画なら、文字になったほうの終わりも、1時間の近くまで来ているはずですよね。それが40分で途切れていたら、最後まで届いていません。できました、と返ってきても、それは半分です。
うちでは、ここを機械に数えさせています。音の長さに届いていなかったら、終わったことにしない。同じ言い回しが3回続いていたときも、いったん止める。聞き取れなかった場所を、機械は勝手に埋めてしまうことがあるからです。
この見方は、録画にかぎった話ではありません。AIに長いものを任せたときは、中身の出来ばえを見る前に、終わりまで来ているかを見る。ここを飛ばすと、途中で切れたものを完成品だと思って持ち歩くことになります。
たまっているのは、あなたが話した言葉です

顔を出さずに発信していると、書くことが無くなる日が来ます。
でも、止まっている録画の中には、あなたが実際にしゃべった言葉が入っています。相手が困っていたときに使った言い方も、そのまま入っています。
作文の材料が無いんじゃなくて、読めない形で持っているだけなんですよ。
読める形にしておけば、そこから1行ずつ出せます。見るための録画ではなく、読むための蔵になります。
きょうの一歩

1つだけやってみてください。
たまっている録画の、いちばん古いものから手をつけないでください。いちばん最近の1本を選んでください。
古い順に片づけようとすると、たいてい2本目で終わります。
選んだら、その1本だけ、声を文字にしてみる。全部読まなくていいです。何の話だった回か、それが1行で分かれば、きょうは十分です。
動画では、この流れをもう少しゆっくり話しています。
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