
最初は、1つだけだったんです。
毎朝かってに動いてくれる係を1つ置いて、終わると文字で報告が届く。それは、ちゃんと読んでいました。
係が少しずつ増えて、いまは朝から晩まで、いくつも勝手に動いています。そしてある日、届いた報告を1つも読んでいないことに気づきました。
きょうは、その「読まなくなったほう」の話をします。
1つ2つのうちは読めます。増えると読まなくなります

係が1つのときは、報告は読めます。2つでも、読めます。
増えていくと、どこかで読まなくなります。
やっかいなのは、その日に「もう読めていませんよ」と教えてくれる人が、いないことです。
文字の報告って、読まなくても、見た気になるんですよ。目には入っていますから。
だから、読めていない日がいつ始まったのかが分からない。正直に言うと、僕にも分かっていません。いつから読まなくなったのか、思い出せないんです。
ここが、いちばん気持ち悪いところでした。止まっているものがあっても、気づけない。
変わったのは、数のほうだけでした

ここで、ひとつ気づいたことがあります。
係が1つのときの僕と、いまの僕は、同じ僕です。読む気も、たぶん同じだけあります。
変わったのは、数のほうだけでした。
だったら、作りかえるのは僕ではありません。数が増えても壊れない受け取り方を、用意すればよかったんです。
気合いで読む人になろうとするのをやめて、受け取る形のほうを変えた、ということです。
文字の一覧をやめて、絵にしました

机が並んでいる絵です。いま動いている子は、動いているように見える。つまずいている子には、ふきだしが出ている。
読まなくていいんです。見るだけ。
今朝の画面には、係が52人いました。そのうち動いていたのが8人。手を入れないといけない子が0人。様子を見ているだけの子が16人。
この絵は、5分ごとに描き直されています。
いま数字で書きましたけど、ふだん僕は、この数を読んでいません。見ているだけです。それで足りるようになりました。
色だけに意味を持たせない

絵にするとき、自分あてに決まりを書きました。
色だけに意味を持たせない。必ず、記号と言葉をセットで出す。
色で分けただけの画面って、作った本人にしか分からないんですよ。他の人には、きれいなだけの画面になります。
それと、赤は「いま、人が手を入れないといけないもの」にだけ使う、と決めました。

まだ動いていないだけのものまで赤にすると、赤が普通の色になります。そうなったとき、本当に赤くしたいものが埋もれます。
もう1つ。役目を終えた係は、仕掛けそのものは残したまま、画面からだけ降ろしてあります。
消すのは、怖いので。でも、見るものは増やし続けない。この2つは、両方とりました。
これは、係が52人いる人の話ではありません

読まなくなる形そのものは、数とは関係がないんです。
あなたの手元にも、文字で読んで確かめているものが、たぶんいくつかあります。スマホのお知らせ。メールの一覧。やることを書いた紙。
2つ3つなら、読めます。読めているうちは、形を変える理由がありません。
でも、読まなくなる日は来ます。そして、その日は自分には分かりません。
きょうの一歩

あなたがふだん、文字で読んで確かめているものを、1つ、頭に浮かべてください。
その1つを、見ないで分かる形にできないか、一度だけ考えてみてください。
答えが出なくても、かまいません。考えた、で十分です。読めているうちに考えておけた、というのがここの値打ちなので。
僕が変えたのは、読む気ではなく、読まなくても分かる形のほうでした。
動画では、画面の中身や決まりの決め方まで、もう少しくわしく話しています。
YouTubeで話しています
よかったらみてください
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同じように、小さな手間を作りかえている人が集まっている場所もあります。気になったら、のぞいてみてください
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