AIの文章、読み返しても間違いが見つからないのはなぜか|やることは「読む」ではなく「見比べる」でした

AI活用

AIに書いてもらった文章を、読み返して、おかしなところが無かったので、そのまま送った。

そういう日があると思います。

ただ、おかしなところが無いことと、合っていることは、別のことなんです。

こんにちは、おうち起業家育成コーチのごとんです。

僕は、はじめての方にAIの手ほどきをする会を、ときどきやっています。その会で、必ず言うことがあります。

「AIは間違えます。だから、作ったものは必ず自分の目で見てください」

そう言うと、たいてい、こう返ってきます。「文章が下手だと困りますよね」と。

でも、僕が心配しているのは、そこではないんです。

AIは、下手には間違えません

誤字脱字は、正直、AIのほうが僕より少ないくらいです。

これ、笑い話ではなくて、本当のことなんですね。

返ってくる文章は、読みやすい。句読点の位置もいい。言葉づかいも整っています。

だから、読んでいて、どこにも引っかからない。引っかからないまま、最後まで進んでしまう。

不安の正体は、下手に書かれることではありませんでした。上手に書かれたまま、中身だけが違っていることでした。

自信なさげには、間違えてくれません

人が書き間違えたときは、たいてい、あとが乱れます。

文の途中でつじつまが合わなくなったり、言い直しが入ったり、書いた本人がなんとなく気持ち悪い、と感じたりします。

AIは、そうなりません。文の形は、最後まできれいなままです。

そのきれいな文の中で、人の名前だけが、別の人の名前になっている。金額だけが、ひとけた違っている。日付だけが、先週になっている。

まわりが全部そろっているので、そこだけが浮いてこないんです。

堂々と、まっすぐ、間違える。これが、人の間違い方といちばん違うところです。

だから、読み返しても見つかりません

読む、というのは、意味を受け取る作業なんですね。

意味がつながっていれば、目は先へ進みます。それが読むということです。

だから、3万円と書いてあっても、文がおかしくなければ、通り過ぎます。もう一回読んでも、同じところを、同じように通り過ぎます。

読む回数を増やしても、見つからない。足りないのは、注意深さではありませんでした。やっていることの種類が、違ったんです。

読む、をやめて、見比べる、に変える

見比べる、というのは、2つのものを並べて、同じかどうかだけを見ることです。意味は考えません。同じか、違うか。それだけです。

だから、はじめにやることがひとつあります。

元になった資料を、先に開いてください。もらったメール。お客さまの申込書。手元のメモ。値段の書いてある紙。

先に開いてから、AIの文章を見ます。覚えているつもりのものと見比べても、覚え違いは、見つかりません。

見比べられるものと、見比べられないもの

文章の中には、見比べられるものと、見比べられないものがあります。

たとえば、言い回しがいいかどうか。順番がいいかどうか。読みやすいかどうか。これは、元の資料のどこにも答えが書いてありません。つまり、見比べられない。ここは、そのまま任せていいところです。

見比べられるのは、こういうものです。

  • 人の名前
  • 会社やお店や、商品の名前
  • 金額、個数、何人、何パーセント、といった数字と、日付と曜日

この3つは、元の資料に、必ず同じものが書いてあります。書いてあるから、合っているか、違っているかが、その場で決まります。

決まるものだけを、自分が見る。決まらないものは、見ない。これで、見る場所がぐっと減ります。

指で、ひとつずつ触る

やり方は、ばかばかしいくらい簡単です。

AIの文章の、名前が出てくるところに、指で触ってください。スマホなら、そのまま画面に。パソコンなら、画面に指を近づけるだけで大丈夫です。

触ったら、元の資料の、同じ言葉を見ます。同じなら、次へ。次の名前へ、次の数字へ、次の日付へ。

このとき、声に出して読まないでください。読むと、また意味が入ってきて、字の並びが見えなくなります。

点で追う。線で読まない。これだけです。慣れると、1分もかかりません。

元の資料を持っているのは、あなただけです

ここが、いちばん大事なところです。

直すのは、AIに頼んでかまいません。「この名前を、こちらに入れ替えてください」。それで直ります。

ただ、ひとつだけ、頼めないことがあります。

「これ、合っていますか」と聞くと、たいてい「はい、合っています」と返ってきます。

当たり前なんです。AIの手元には、元の資料が無いんですから。見ていない紙のことを聞かれて、答えているだけなんですね。

別のAIに変えても、同じです。持っていないものは、持っていない。

その紙を持っているのは、この世でひとりだけです。そこ以外は、渡してしまっていいんです。

きょうの一歩

いちばん最近、AIに書いてもらった文章を、ひとつ開いてください。

そして、名前と、数字と、日付に、指で触ってみてください。

1分で終わります。

やってみて「あれ」と思うことがあったら、それが今日いちばんの収穫です。

動画では、この話を7分半でお話ししています。よかったら、こちらもどうぞ。

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