
AIに毎回お願いするのが、だんだん面倒になってきていませんか。
僕もでした。使えないわけじゃない。返ってくるものも、悪くない。でも、開いて、いまの用件を説明して、というところで気持ちが少し重くなる。
きょう出た記事を読んで、その面倒の正体が分かった気がしました。正体は、物覚えでも、やる気でもありませんでした。
記事に出ていたのは、Googleの新しい自動化ツール

2026年9月8日、キーマンズネット(ITmedia)に「Google Workspace Studio」の記事が出ました。「Google Cloud Next Tokyo」の講演をもとにした記事で、デモが4つ紹介されています。
記事の言葉では「業務効率化のための、ノーコード型の自動プロセス構築ツール」。かたい言い方ですが、意味はひとつで、コードを書かなくていい、ということです。
これまでGoogleのアプリ同士をつなぐには「Google Apps Script」でコードを書くのが一般的でした。それが、AIとの対話で組み立てられるようになった、と書かれています。
デモの1つ「毎朝8時に、前の日の未読メールを要約して届ける」

いちばん分かりやすかったのが、未読メールのデモです。
毎朝8時に、前日の未読メールをAIが要約して、Google Chatに届ける。設定は3つのステップだけでした。
1. 平日の午前8時に実行するスケジュールを指定する
2. 対象期間を「昨日」として、未読メールを要約する
3. その要約をGoogle Chatへ通知する
あとは「オンにする」を押すだけ。記事は、朝のメールチェック(受信トレイを開いて、未読メールを1件ずつ確認し、重要なものを拾い出す作業)について、「これだけで30分、場合によっては1時間かかることもある」と書いていました。
その30分が、こちらが起きるより先に済んでいる、ということです。
先に正直なことを書いておきます

この道具、きょう、みんながすぐ触れるわけではありません。
記事にちゃんと書いてあります。法人向けのGoogle Workspaceの対象エディションでは標準で提供されていて、環境によっては社内のIT管理者による有効化が必要。個人向けのGoogleアカウントでは「Google Workspace Experiments」への参加が必要、と。
なので、これは道具をすすめる記事ではありません。見てほしいのは、この仕組みの中身のほうです。
部品は、2つだけでした

記事にそのまま書いてあります。
- スターター=自動化を始める条件
- ステップ=そのあとにやること
始まる条件と、やること。この2つを組み合わせて、流れを作る。たった、これだけの分け方でした。
これを読んだとき、自分の頼み方を思い出しました。僕らがAIに頼むときって、この2つがくっついたままなんです。
思いついたときに開いて、いまの用件を一から説明する。だから毎回、説明が長くなる。始まる条件を、自分の頭の中にだけ置いているからです。
ひとりで仕事をしている人が、まねできる3つ

まねしたいのは道具ではなく、この分け方のほうです。
① くり返している用事を、2行に分けて書く

1行目は、始まる条件。2行目は、やること。たとえば僕ならこう書きます。
“`
体験会の申し込みが入ったら
前に送ったお礼のメールの言い方で、返事の下書きを作る
“`
この2行を、そのままAIに貼ります。分けて書くと、AIに渡す文が、もうそのまま渡せる形になっています。
② 始まる条件は、時間ではなく出来事にする

ここは記事に書いてあることではなく、僕なりの読み替えです。
会社なら、毎朝8時で回ります。人がそろっていて、朝が同じだからです。でも、ひとりの仕事は朝がずれます。
だから「8時に」ではなく、「〜が来たら」「〜が終わったら」にする。問い合わせが来たら。体験会が終わったら。請求を送り終えたら。これなら、ずれた日も置いていかれません。
③ やることは、3つまでに割る

記事の2つ目のデモが、まさにそれでした。チャットボックスに日本語で1文入れただけで、AIがその指示を3つのステップに分けて見せた、とあります。
僕らも同じことを頼めます。さっきの2行のあとに、こう足すだけです。
“`
この用事を、3つの手順に分けて
“`
3つに割れないときは、まだ用事がひとかたまりのままです。割れた時点で、半分できています。
もう1つ、記事で好きだったところ

資料作りのデモでは、はじめから完成品を作らせていませんでした。調べる、組み立てる、形にする。その途中で、人が「これでいい」と言ってから次に進んでいます。
記事にも、こうありました。「AIに全てを任せるのではなく、人が最後に手を入れる余地も残されている」。
だから、出てきたものは完成品ではなく、下書きと呼んでおく。最後に手を入れる場所は、こちら側に残しておきます。
きょうの結論と、一歩

僕らがAIに渡していたのは、いつも用件でした。これからは、用件のかわりに、いつと、何を、を渡します。
練習するのは、うまい言い方ではありません。2行に分けて書く。それだけです。
きょうの一歩は、くり返している用事を1つ選んで、AIに「この用事を、3つの手順に分けて」と送ってみること。返ってきた3つのうち、1つ目に、いつやるかを書き足す。そこまでで大丈夫です。
動画では、この流れをもう少しゆっくり話しています。
きょうの動画はこちらです
よかったらみてください
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同じようにひとりでAIを触っている人の集まり「おうちAI研究所」もあります。よその人の「〜が来たら」を読むだけでも、自分の分が見つかったりします。気になったら、のぞいてみてください。
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出典: キーマンズネット(ITmedia)「Googleの自動化ツール「Workspace Studio」とは? 他ツールとの違いと活用法」(2026年9月8日・著者 平 行男)



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