好きなことが仕事にならない人へ|足りないのは熱ではなく、翻訳でした

AI活用

「好きなことを仕事にしましょう」と、よく言われます。

好きなものなら、あります。でも、それでお金をいただくところが、どうしても想像できない。

そこで、こう考えます。私の好きは、そこまでのものじゃないから。

その一言で、何年も止まります。

この記事では、その見立てが違っている、という話をします。

止まっているのは、好きの大きさではありません。まったく別のところです。

「私の好きが大したことないから」は、たぶん違います

好きなことが仕事にならないとき、人はまず自分の好きを疑います。

もっと詳しい人がいる。もっと本気の人がいる。私くらいの好きでは、お金はもらえない。

ここ、順番が入れ替わっています。

好きの大きさと、仕事になるかどうかは、別々の軸の話です。はかっているものが、そもそも違います。

どんなに好きでも、それだけでは仕事になりません。逆に、そこまで熱がなくても、仕事になっているものは、まわりにいくらでもあります。

だから、好きを大きくする方向に走っても、距離が縮まりません。走る方向が、そもそも横なんです。

仕事になるまでには、段が3つあります

順番で見ると、はっきりします。

はじめに、好きがあります。ここは、もう持っています。

つぎに、その好きが、自分の行動に変わります。調べる。作ってみる。誰かに話す。手伝う。ここまで来ている人は、実はとても多いです。

そして最後に、その行動が、誰かの困りごとをひとつ解きます。仕事になるのは、この最後の段に届いた瞬間です。

止まっている人は、たいてい真ん中で止まっています。

調べているし、作ってもいるし、詳しくもなっている。なのに、それが誰の何を軽くしているのかが、まだ自分でも言えない。

真ん中は、居心地がいいんです。ずっといられます。誰にも迷惑をかけないので。

でも、真ん中にいる限り、相手の側からは見えません。

一線は、熱ではなく、翻訳のところにあります

では、真ん中と最後を分けているものは何か。翻訳ができたかどうか、です。

自分の好きを、相手にとってのよいことに、言い換えられたかどうか。

たとえば、写真を撮るのが好きだとします。

「写真が好きです」は、こちら側の言葉です。

「うちの商品を、スマホで撮ったときに、おいしそうに見えないんです」。これは、相手側の言葉です。

このふたつが、頭の中でつながった瞬間に、仕事の形になります。

つながっていないうちは、どれだけ腕を上げても、相手からは「写真が好きな人」に見えたままです。

だから、もっと好きにならなきゃ、もっと勉強しなきゃ、は、方向が違います。

すでにある好きを、目の前の人の困りごとに、つなぎ直すだけでいいんです。

最初は、お金をもらわなくていいです

つなぎ直すために、いちばん早いのは、一度、無料でやってみることです。

友達の相談に乗る。写真を整えてあげる。文章を読んで、気になったところを伝える。それでいいんです。

ここで「お金にならないことをしている」と思わなくて大丈夫です。いま集めているのは、お金ではなく、別のものなので。

ずっと無料でやってください、という話ではありません。喜ばれた理由が集まったら、そこから値段の話に進んでいいです。

ただし、ひとつだけ残してください。

喜ばれた直後に、なぜ喜ばれたのかを、1行だけ書く。

毎日つける記録ではありません。日記でもありません。喜ばれたときにだけ、書きます。

たとえば、こんなふうに。

写真を撮り直したら、これなら人に見せられる、と言われた。

言い方を変えただけなのに、そのほうが伝わる、と言われた。

順番を入れ替えたら、これで迷わなくなる、と言われた。

これだけです。うまくまとめなくていいです。

3行たまったら、AIに1回だけ聞きます

さて、ここからが本題です。

その1行が3つたまったら、AIに、そのまま3行を貼り付けてください。

そして、こう聞きます。

この3つに共通しているのは何ですか。

これだけです。

なぜAIに聞くかというと、この共通点だけは、自分で見つけるのがとてもむずかしいからです。

ふだん息をするようにやっていることは、わざわざ言葉にしません。共通点は、たいていそこに隠れています。

自分の中にあるものは、自分の目からいちばん遠いんです。

返ってきた言葉が、むずかしければ、もう一度だけ頼んでください。パソコンが苦手な人にも分かる言葉にしてください。

そうすると、たとえばこんなふうに返ってきます。

この人は、すでにあるものを、見せられる形に整えている。

あるいは、この人は、迷っている人の道を、1本にしぼっている。

その1文が、あなたの仕事の名前です。

もう少しだけ足すなら、こう聞いてもいいです。

この共通点で助かるのは、どんな場面にいる人ですか。

これで、相手の顔が出てきます。

好きと、相手。この2つがそろったとき、はじめて、案内の言葉が書けるようになります。

発信の言葉も、同じ向きに直せます

自己紹介の欄に、私はこれが好きです、と書いている人が多いです。

書いてはいけないわけではありません。ただ、それだけだと、読んだ人は「へえ」で終わります。

そこを、こういう人のこれがラクになります、に書き換えます。

写真が好きです、を、スマホで撮った商品の写真が、おいしそうに見えない人へ、に変える。

主語が、自分から相手に移るだけです。文章の腕は、いりません。

そして、その書き換えのもとになるのが、さっきの3行です。

自分で考えた「刺さりそうな言葉」ではなく、実際に喜ばれた場面から引き出した言葉なので、無理がありません。

借りものの言葉は、書いたあとに、自分でそわそわします。あの感じが出ません。

きょうの一歩

いちばん持って帰っていただきたいことは、ひとつです。

好きが足りないのではなく、翻訳がまだなだけです。

翻訳は、頭の中ではできません。誰かに一度渡して、喜ばれた場面からしか出てきません。

書くところは、手帳の端でもかまいません。

自分が好きなものを、1つ書いてください。

その隣に、これで誰かがラクになるとしたら、それは誰か、を1人だけ書きます。

名前が浮かばなければ、これまでに一度でも相談されたことを思い出してください。

相談してきた人がいるということは、その人にとって、あなたはもう、その係だったということです。

書けたら、きょうは合格です。

動画では、AIへの聞き方をもう少していねいに話しています。

YouTubeで説明してます

よかったらみてください

ひとりで考えていると、自分の好きは、いつまでも「ただの好き」に見えます。誰か別の目が入ると、そこがすっと仕事の形になることがあります。

そういう目が欲しいときは、おうちAI研究所という集まりで、その3行を出してみてください。

気になったら、のぞいてみてください

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