AIを習う機会は、待っていても来ません|研修を受けたことがない人が90.7%という数字の話

AI活用

まわりの人がAIの話をしているのを、最近きいたこと、ありますか。

友だちとのお茶でも、家族との夕ごはんでも、その話は出てこない。なのにスマホを開くと、みんなもう使っているように見える。自分だけ置いていかれている気がする——心当たりがあるなら、この記事は役に立つかもしれません。

先に言っておくと、がんばり方の話はしません。数字の話と、週に15分だけの手順の話です。

まわりが静かなのは、あなたのせいではありません

ネクサーグループと、リスキリング支援の研修サービスが、いっしょに調べた結果が出ていました。2026年8月6日から12日にかけて、全国で働いている300人に、インターネットで聞いた調査です。

AIやデジタルの研修を、受けたことがない人。どれくらいだと思いますか。

90.7%でした。10人のうち9人が、そんな時間を持っていません。

もう1つ。職場でその話が出るかを聞いたところ、「まったく話題にならない」が49.7%、「ほとんど話題にならない」が23.3%。合わせて73.0%です。

働いている人の7割で、AIの話は、そもそも始まっていません。

ここで、はっきりさせておきたいことがあります。

AIの話があなたのところに来ないのは、それを持ってくる人が、まわりにいないからです。職場がある人でも、7割はそうでした。

そして、家でひとりで働いていると、話が出る職場そのものがありません。

つまり、待っていても来ない。来年も、たぶん来ません。

むずかしいのは中身ではなく、その手前でした

もう1つだけ、数字を足します。

研修を受けた人に、満足だったかを聞いています。とても満足と、やや満足を合わせて、89.3%でした。

受けた人の9割近くが、満足している。そこまで行けた人は、おおむね良かったと言っている、ということです。

つまずいているのは、中身よりも手前のほう、かもしれません。入り口に立てていないだけ。

だったら、入り口は、自分で作れます。

白い画面に、自分で書かない

やることは、ひとつです。週に1回、15分だけ、AIに自分の仕事を見てもらう時間をつくります。

ここで多くの人がつまずく場所を、先に言っておきます。白い画面です。

さあ書こう、と開いた瞬間に、何を書けばいいか分からなくなる。それで閉じる。

だから、この方法では、あなたは書きません。書くのはAIのほうです。

スマホでも、パソコンでも、無料のAIで大丈夫です。最初に打つのは、この一言だけ。

> 私は、お客さんからの問い合わせメールに返事を書く仕事をしています。この仕事をしている人が、よくこぼす困りごとを、10個ならべてください。説明はいりません。短く1文ずつで。番号をふってください。

前半の仕事の部分は、あなたのものに入れかえてください。チラシを作る、でも、申し込みの受付をする、でも大丈夫です。

送ると、AIが困りごとを10個ならべて返してきます。1番から10番まで、番号がついています。

ここからが、あなたの番です。やることは、読んで、当てはまる番号だけを打ち返すこと。

自分にも起きているな、と思ったものの番号を、そのまま打つ。ほかは飛ばして大丈夫です。声に出しながら読んでいいです。紙もいりません。

ぜんぶが自分のことだった、ということは、まずありません。3つくらい残れば十分です。

職場で話が出ないと、自分の困りごとは、言葉にならないまま溜まります。それをAIが、代わりに言葉にしてくれた、ということです。

そうしたら、最後にもう一言だけ打ちます。

> 2と5と7です。この3つのうち、いちばん先に軽くなりそうなのはどれですか。理由も短く。

これで終わりです。打ったのは、たった2回。2回目は、数字を3つと、短い質問だけです。

白い画面に向かうから、つらいんです。ならんだ10個から、数字を選ぶだけなら、できます。

題材は、思い出さない。記録から選ぶ

さっきの一言の、前半に入れる仕事。これをどう選ぶか、です。

じつは、これも調査が答えを出していました。研修に望むことの1位は、実務ですぐ使えることで23.2%。2位が、自分のペースで学べることで18.0%でした。

多くの人がほしいのは、知識ではないんです。あしたの自分の手が、軽くなること。

だから、思い出そうとしないでください。疲れている日に「私の仕事でAIが使えそうなところ」を思い出すのは、それ自体がひと仕事です。だいたい、そこで終わります。

選ぶのではなく、開きます。

スマホでメールの送信済みを開いてください。ラインでお客さんとやりとりしているなら、そのトーク画面でもいいです。そして、先週の分をながめて、似たような文章を、いちばん多く送っているものを1つ。

それが題材です。似たものを何度も送っている、ということは、来週も、たぶん送ります。だから手ごたえが残ります。

1回きりの特別な仕事を題材にすると、うまくいっても、来週には出番がありません。

そして、ここがひとりで仕事をしている人の、いいところです。

この15分には、出席がありません。研修は、1回休むと、次に出たときには話が進んでいます。これは、先週の続きから、また10個ならべてもらうだけです。

調査で2位だった、自分のペースで学べること。あなたは、それを最初から持っています。

きょうの一歩

きょう、やることを1つだけ。

カレンダーを開いて、来週のどこかに、15分だけ「AIに見てもらう」と書いてください。曜日と時間まで決めてしまう。それだけです。

題材は、その日にメールの送信済みを開いてみれば、向こうから出てきます。

入り口は、15分で、自分で作れます。そして、その15分であなたがやるのは、書くことではなく、数字を選ぶことです。

動画では、打つ文言をそのまま画面に出して説明しています。

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出典:「DX・AI研修に対する意識と実態」調査(NEXER Group とリスキリング支援研修サービス「LISKILLING」の共同実施/2026年8月6〜12日/全国の就業者300人/インターネット調査)

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