「請求書、まだ出してない。早く。」
朝、やることのメモを開くと、こんな1行が待っていませんか。読んだだけで、ため息が出る。まだ何もしていないのに、もう疲れている。
この記事では、その1行を2回書き換えます。最後に、AIに頼むときの言い方も1つ置いておきます。

なぜ、1行で疲れるのか
やることのメモは、書いた日の自分の声で残ります。忙しかった夜に書いた1行は、だいたい、あわてた言い方になっています。
次の朝、それを読むのは、少し落ち着いた自分です。なのに、メモのほうは、ゆうべのあわてた声のまま、こちらを急かしてきます。1行読むたびに、小さく叱られているような気分になる。そうなると、メモを開くこと自体を、あとに回したくなりますよね。
朝が重いのは、やることの量だけのせいではないことがあります。書いてある言い方が、毎朝、自分を急かしている。

1回目の書き換え:急かす言葉を消す
探すのは「まだ」「早く」「しなきゃ」の3つです。
「請求書、まだ出してない。早く。」は、「請求書を出す」だけにします。やることは、何も変わっていません。消えたのは、叱る声のほうです。
僕のところにも、毎朝7時に、今日の予定と止まっているものをまとめた1通が届きます。それを作ってもらうときの手順書には、こんな決まりがあります。「催促の言葉を書かない。並べるだけにする。まだですか、は朝から読みたくない。」
10月7日の朝の1通では、僕がいいよと言ったのに止まっているものが25件、という意味の1行が、いちばん上にありました。先週から、ほぼ同じ数です。急かす言葉を入れないのは、それで片づけるためではありません。朝いちばんに読むものを、叱られる時間にしたくないからです。

2回目の書き換え:何を待っているかを書き足す
止まっているものには、何を待っているかを書き足します。
- 「見積もりの件」→「見積もり、相手の返事待ち」
- 「チラシの文」→「チラシの文、自分が決める番」
待っている先が相手なら、今日のあなたにできることは、あまりありません。自分の番なら、今日やるか、明日に回すかを選べます。同じ「止まっている」でも、ボールがどっちにあるかで、朝の動き方が変わります。

AIに頼むなら:項目の数は変えないでもらう
自分で直すのが面倒なら、メモをまるごと貼りつけて、AIにこう頼みます。
> このやることメモを、急かす言葉を抜いて、それぞれ何を待っているかが分かる形に並べ直してください。項目の数は変えないでください。
AIが返すのは、たとえば「請求書を出す、自分の番」「見積もり、相手の返事待ち」といった並びです。
数を変えないで、と頼むのは、項目の数が変わると、どれが消えたのか、こちらでは分からなくなるからです。AIは、似たものをまとめてくれることがあります。それが助かる日もありますが、消えた1行に大事な用事が入っていたら、困るのはこちらです。減らすかどうかは、並べ直したものを見てから、あなたが決めればいいんです。

今日の一歩
寝る前に、明日のメモを1行だけ選んで、「まだ」「早く」「しなきゃ」を消してみてください。全部でなくて大丈夫です。1行だけです。
朝のメモが重いのは、あなたの段取りが悪いからとは限りません。書いたときのあわてた言い方が、そのまま残っていて、毎朝あなたを急かしている。それが重さの一部でした。
僕はこう思うけど、あなたはどう思う。

動画でも話しています
絵を出しながら、順番に話しています。
YouTubeで説明してます
よかったらみてください
↓
ラインのオープンチャットに、おうちAI研究所という場所があります。メモの書き方のような、小さな工夫の話が出る場所です。
※この記事の元になっている「朝の1通」の決まりは、僕の手順書に実際に書いてある文です。この決まりで朝がどれだけ楽になったかは、数えていません。


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