休みの日に、たまったものをまとめて片づけよう、と思ったことありませんか。
それで、夜になって、ひとつも終わっていない。手をつけたものだけが、机の上に散らばっている。
僕も同じことをやりました。しかも、AIに頼んだほうで、やりかけました。

9人ぶんの記録を、1回でお願いしたくなった
少し前に、ある9人ぶんの記録を、ひとりずつ文章にまとめる仕事がありました。
材料の量が、1人あたり7万字から30万字あります。読むだけでも、けっこうな量です。
ふつうに考えれば、9人ぶんを1回でお願いしたくなります。そのほうが速いからです。

手順書に書いてあった、分けた理由
その仕事の手順書には、なぜ1人ずつ9回に分けたのか、理由が書いてありました。
9人ぶんを1回で持たせると、途中で使える量を使い切って、そこまでの労力が消える、と。
やったのは、1回の大きさを決めなおすこと、それだけです。

なぜ、途中で止まるのか
AIには、ひと続きで働ける量に、かぎりがあります。
長い仕事をまとめて渡すと、途中でその量を使い切って、そこで終わります。人でいうと、やっている途中で日が暮れるのと同じです。
そのとき、親切に「7人目までできました」とは返してくれません。そして、途中で切れたものは、そのままでは使えません。文章がぷつっと止まっていて、あとから足しても、前と後ろがつながらないからです。

決め方を、切れる日に合わせる
1人ぶんを1回に分けました。9人なら、9回です。
ここで、決め方が変わっています。それまでは、うまくいったときのことを考えて、1回の大きさを決めていました。そうではなくて、切れたときのことを考えて、決める。
1回の大きさは、うまくいく日じゃなくて、切れる日に合わせます。持ち帰るなら、ここだけで十分です。
切れる日に合わせると、1回は、たいてい思ったより小さくなります。小さすぎるかな、と思うくらいで、ちょうどいいです。大きすぎて全部やり直すより、小さすぎて回数が増えるほうが、ずっと軽いからです。

明日からできる3つ
1つめ。お願いする前に、いくつぶんあるか数える。
10件なのか、3件なのか。そこを見ないまま「全部お願い」と打つと、たいてい途中で切れます。
たとえば、返事を書かなきゃいけない相手が6人。直さなきゃいけないお知らせが3つ。数えてみると、思っていたより少ないことが、けっこうあります。

2つめ。1回の大きさを、1つぶんに決める。
お願いの文の最後に、こう足すだけです。「まず1つぶんだけ、作ってください。」
これを足すだけで、AIは全部を抱えようとしなくなります。

3つめ。できたぶんは、その場で名前を付けて、置いておく。
日付と、何の1つぶんか。それだけ入った名前で十分です。名前がないと、次にどこから始めるのかが分からなくなります。名前を見れば、どこまで進んだかが、それだけで分かります。
「9月29日、1人目。」それくらいでいいです。きれいな名前をつけようとして、そこで手が止まるほうが困ります。

直すところは、根気ではありませんでした
同じことが、発信のほうでも起きます。まとめて10本作ろうとすると、1本も出ないまま終わる。1本ぶんだけ頼めば、その1本は出ます。次の日、また1本ぶん。3日やれば、3本たまります。
まとめてやりたくなるのは、1回で終わらせて、楽になりたいからです。その気持ちは、僕にもよく分かります。
ただ、その1回の大きさを、うまくいく前提で決めていないでしょうか。切れる前提で決めなおすと、同じ仕事が、ずっと軽くなります。
1回で終わるというのは、うまくいったときの話です。直すところは、根気ではなくて、1回の大きさのほうでした。

今日の一歩
次にAIに何かお願いするとき、お願いの終わりに、これを書き足してみてください。
「まず1つぶんだけ。」
返ってきた1つぶんは、もう消えません。
僕はこう思うけど、あなたはどう思う。
動画で話しています
▼チャプター
0:00 まとめて片づけようとして、終わらない
0:27 9人ぶんの記録をまとめる仕事
0:47 手順書に書いてあった、分けた理由
1:04 なぜ、途中で止まるのか
1:35 決め方を、切れる日に合わせる
2:15 AIを使っていない仕事でも同じ
2:29 明日からできる3つ
3:30 発信でも、小さいほうが残る
3:53 まとめ:直すのは、1回の大きさ
4:18 きょうの一歩
4:33 コメントで教えてください
数えたあとで、どこで切るか迷うことがあります。そういうときのために、おうちAI研究所という集まりがあります。よその人が自分の仕事をどう割っているかを見るのが、いちばん早いです。
気になったら、のぞいてみてください
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