秘書と簿記の求人が22%減っていました|減ったのは「募集」で、あなたの手ではありません

AI活用

AIに仕事を取られるのは、パソコンに詳しい人か、体を使う仕事の人。

僕も、なんとなく、そう思っていました。

こんにちは、おうち起業家育成コーチのごとんです。

2026年9月6日に出た記事で、その思い込みがまるごとひっくり返りました。

政府のデータを重ねたら、逆だった

オーストラリアの政府機関「Jobs and Skills Australia」が、職業ごとに「自動化にさらされているスコア」を出しています。その仕事がAIに置き換えられやすいかどうかの点数です。

その点数を、クイーンズランド工科大学 経済学部准教授のレオノーラ・リッセさんと、オーストラリア国立大学グローバル女性リーダーシップ研究所 副所長のエリーゼ・ステファンソンさんが、男女の比率と重ねて分析しました。

置き換えられやすい職種の上のほうに並んでいたのは、事務の仕事でした。そして、その分野で働いている人の70%以上が女性です。

自動化リスクが最も高い上位20の職業のうち、15は女性が多数を占める職種。そのうち5つは、少なくとも80%が女性でした。

逆に、スコアが特に低い20の職業を見ると、17は男性が多い職種です。女性が多い仕事は「家庭内清掃員」「商業施設清掃員」「マッサージ師」の3つだけでした。

求人の数も、同じ向きに動いていました

数字はもう1つあります。求人の数です。

2026年6月の全求人数は、前年同期比で約1.7%しか減っていません。ところが、秘書や簿記係の求人数は約22%減。一般事務員は約9%減でした。

同じ時期に、コンクリート工の求人は5.5%増、電気工は14.3%増です。

減っているのは、気のせいではありませんでした。

ここで、いつもの僕なら「でも大丈夫ですよ」と続けたくなります。でも、今日は続けません。この数字は、きびしいです。きびしいまま、置いておきます。

減ったのは「募集」で、「必要」ではありません

そのうえで、ひとつだけ、分けて見たいことがあります。

減っていたのは、求人の数でした。求人というのは、会社が「人を採ります」と出す、募集のことです。

では、その仕事そのものは、消えたのでしょうか。

請求書は、まだ毎月出ます。予定は、まだ誰かが調整しています。文章の誤字は、まだ誰かが直しています。

消えたのではなくて、「その人を1人雇って任せる」という形のほうが減っている。僕には、そう見えます。

ここは、僕の見立てです。研究がそう書いているわけではありません。

研究のほうが言っているのは、もう少し先のことでした。リッセさんは「事務員のスキルのうち、容易に転用可能なスキルを認識し、新たな機会とマッチングさせるシステムを構築することができる」と話しています。

ただ、これは国や制度がやる話として語られています。だから今日は、その仕組みを待たずに、自分の手元で一度だけやってみます。僕なりの置き換えなので、研究の再現ではありません。

あなたがすでに持っているものを見つける、10分の手順

手順は3つです。使うのは、いつものAIのチャットだけ。あとは、思い出す時間が10分あれば足ります。

1つめ。頼まれなくてもやっていたことを、3つ書き出します

役職の名前ではありません。手の動きのほうです。

たとえば、毎月の請求書を作って送っていた。予定が重ならないように、間に入って調整していた。人が書いた文章の、おかしいところを直していた。

うまく書けなくていいので、3つだけ書いてください。

2つめ。その1つ1つを、AIに裏返してもらいます

チャットに、こう打ちます。

「私はこれまで、毎月の請求書を作って送る、という作業をしていました。この作業が3か月止まったら、順番に何が起きますか。短い文で書いてください。」

返ってくるのは、たとえばこういうものです。お金の入りが遅れて、手元の現金が薄くなる。送り忘れに気づく人がいない。誰にいくら請求したのか、あとで分からなくなる。

これが、あなたが起きないようにしていたことです。自分では「ただの作業」だと思っていたものに、名前が付きます。

3つめ。それを、ひとりで働く人の場面に移します

続けて、こう打ちます。

「いま挙げてくれたことを、会社ではなく、ひとりで仕事をしている人の場面に移してください。短い文で書いてください。」

すると、こんなものが返ってきます。教室の月謝を、催促できないまま2か月たっている。体験に来た人へのお礼を、送りそびれている。いくら入ったのか、通帳を見るまで分からない。

読んでいて「あ、それ分かる」と感じるものが、たいてい1つは出てきます。そこが、あなたの発信のネタになります。

きょうの一歩

3つめで出てきた場面のうち、いちばん「分かる」と感じたものを、1つ選んでください。

それについて、一言だけ書いて、出してみてください。顔も名前も出さなくて大丈夫です。文章だけで足ります。

「私、これ、ずっとやってました」で、じゅうぶんです。

あなたにとっては、あたりまえすぎて、値打ちがないと思っていたこと。でもそれは、長いあいだ手を動かして覚えたことです。

まとめ

きょうの数字は、きびしいものでした。事務の仕事はAIに置き換えられやすいほうに並んでいて、そこで働く人の70%以上が女性。求人も、実際に減っています。

でも、減っていたのは、募集の数でした。その仕事が起こさずに済ませていたことのほうは、まだ、そこにあります。

そして、それを長くやってきたのは、あなたです。

会社が募集をやめても、困っている人がいなくなるわけではありません。その人に、直接、届く形はあります。

僕はこう思うけど、あなたはどう思う。

動画で全部話しています

よかったらみてください

↓

出典: GIGAZINE「女性の割合が多い仕事の方がAIによる自動化の影響を受けやすい可能性がある」(2026年9月6日)

女性の割合が多い仕事の方がAIによる自動化の影響を受けやすい可能性がある
「AIによって仕事が奪われる」と言われるとき、エンジニアや力仕事など男性の割合が多い職業が影響を受けると考えられる一方で、女性の割合が多い育児や看護、介護といった職種ではAIの影響を受けにくいと考えられることがあります。しかし、オーストラリ...

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