
AIはまだちょっと信用できないから、自分でネットで調べる。
僕もそうです。だから、調べて出てきたページのほうは、あまり疑っていませんでした。書いたのは人だろう、と。
先週、アメリカの調査機関が出した数字を読んで、そこで手が止まりました。
英語のページを、約50万ページ調べた

調べたのは、アメリカのピュー・リサーチ・センターというところです。2026年8月20日に結果を公開しました。
対象は、英語のウェブページ、約50万ページ。ウェブの保存庫から過去5年ぶんを集めて、1ページずつ、AIが書いた跡があるかどうかを見ていったそうです。
先に断っておくと、調べたのは全部、英語のページです。日本語のページは入っていません。
結果はこうでした。
2026年7月に集めたぶんでは、およそ10%のページに、AIが書いた明らかな跡がありました。10ページに1ページです。
ただ、この中には、AIが無かった時代の古いページも混ざっています。
ChatGPTが世に出たのが2022年の11月。それより後の日付が付いているページだけを取り出すと、割合は跳ね上がって、3分の1を超えていました。
3ページに1ページよりも多い、ということです。
「AIが書いた=まちがい」という調査ではありません

ここであわてないでほしいんです。
この調査が測ったのは「AIが書いたかどうか」だけで、「合っているかどうか」は測っていません。
それどころか、調べた本人たちが但し書きを付けています。判定する道具は完璧ではない。人が書いたものをAIと取りちがえることもあるし、その逆もある、と。
僕は、この但し書きのほうを、いいなと思いました。
自分の出した数字に、自分で穴を書いておく人は、そんなに多くないので。
いちばん面白いのは、場所で10倍ちがったこと

この調査、もうひとつ数字を出しています。
ページの住所の種類ごとに、割合を分けたんです。住所というのは、画面のいちばん上に出ている、あの英字の並びのことです。
- 会社が使うことが多い「.com」で終わるページ … およそ10%
- 団体が使う「.org」で終わるページ … 4.6%
- アメリカの学校の「.edu」と、役所の「.gov」 … どちらもおよそ1%
10%と、1%。同じ調べ物でも、どこを見に行ったかで、10倍ちがっていました。
僕らはふだん、調べるとき、出てきた順に上から開いていきます。どこのページなのかは、あまり見ていない。
でも、開いた場所によって、当たる割合が10倍変わっていた。
なぜそうなるのかまでは、この調査には書いてありません。ここからは僕の推量ですが、役所や学校のページは、出す前に人が何度も見ているからだと思います。会社のページのほうは、数をたくさん出すこと自体が仕事になっている場合がある。その差なんじゃないかな、と。
ここから先は、僕なりの置き換えです
じゃあ、僕らは何をすればいいのか。3つあります。全部、今日からできます。
1つめ|ページを閉じる前に、下まで送る

画面をぐーっと下に送っていくと、最後のところに、小さい字が並んでいる場所があります。
そこに、会社の名前。住所。そして、いつ書いたか。
この3つが見つからなかったら、そのページの数字は使わない。それだけです。
読むのはいいんです。使わない、というだけ。
2つめ|AIに、もう一言だけ足す

AIに調べてもらったときは、もう一言だけ足します。
「出しているのは誰ですか。元のページを教えてください」
そこで返ってきたページを、1つめのやり方で見てみる。AIが自分で書いたのか、どこかから持ってきたのかが、これで分かります。
3つめ|数字と決めごとだけ、出しているところまで戻る

全部の調べ物でやらなくていいです。数字と、決めごと。この2つのときだけで、じゅうぶんです。
補助金の金額なら、役所のページ。使っていい・悪いの決まりなら、その会社の公式のページ。
まとめ記事は、そこへ行くための地図として使う。地図を、目的地にしない。
最後に、書く側の話をひとつだけ

あなたも、ブログやSNSで何かを書いていると思います。顔は出していなくても。
さっきの、ページの最後の場所。あそこに何を置くか、という話です。
名前と、いつ書いたか。この2つを置いておく。
顔写真も、本名も要りません。「ごとん」でいいんです。
それだけで、あなたのページは、たどれるページになります。
3分の1がAIで書かれるようになった場所で、あとに残るのは、うまい文章ではないと思っています。たどれる文章のほうです。
今日の一歩

AIが書いたかどうかを、僕らが見分けるのは、たぶん無理です。
だから、見分けようとしなくていい。見るのは、そこではなくて、「出しているのは誰か」のほうです。
これから何か調べたら、1回だけでいいです。開いたページを、下まで送ってみてください。
名前と日付があるか。確かめるのは、それだけ。10秒で終わります。
僕はこう思うけど、あなたはどう思う。
—
動画では、この話をもう少しゆっくり話しています。
YouTubeで説明してます
よかったらみてください
↓
AIを触りはじめた人たちが集まっている場もあります。うまくいった話も、そうでなかった話も、そのまま置いていける場所です。
気になったら、のぞいてみてください
↓

出典: Pew Research Center「How Much of the Internet Is Written With AI?」(2026年8月20日) https://www.pewresearch.org/data-labs/2026/08/20/how-much-of-the-internet-is-written-with-ai/
発見元: GIGAZINE (2026年9月6日) https://gigazine.net/news/20260906-web-ai-signs/


コメント