
AIに「ここの問い合わせ先を教えて」と聞いたこと、ありませんか。
出てきた電話番号に、そのままかけたことは。
その番号が、あなたが聞くずっと前から用意されていた、という報告が出ました。9月25日のGIGAZINEの記事です。
こんにちは、おうち起業家育成コーチのごとんです。
こわがらせる話をしに来たのではありません。3分で終わるそなえを1つだけ用意したので、それだけ持ち帰ってください。
1つめ|いま、何が起きているのか

Vigilance Security という、安全を調べる会社の研究者が、ある攻撃を報告しました。報告したのは、その会社で研究をまとめている、アリエル・サイモンさんです。攻撃には Dark Sourcery という名前が付いています。
この攻撃のやり方が、これまでと違います。
私たちのところに、あやしい電話やメールが来るわけではありません。攻撃する側は、私たちの前ではなく、AIの前に回り込んでいます。
具体的には、こういうことをしています。会社のサポートのページ。お客さんのレビュー。ネットの投稿。PDFの書類。これを偽物で作って、インターネットの上に、大量に置いていくんです。
そうしておくと、誰かがAIに「あの会社の連絡先を教えて」と聞いたとき。偽の電話番号、偽のメールアドレス、偽のログインページが、答えとして出てきます。
見つかった例が、記事に載っています。プリンターを作っている会社の、公式サポートの連絡先に見える画像と投稿です。見た目は公式のお知らせにしか見えないのに、そこに書かれていた電話番号は、公式の番号ではありませんでした。
そして、これはAIとの会話だけの話ではありません。Google検索の上に出てくる、AIがまとめた短い説明。あれが、その偽の連絡先をそのまま出したケースも確認されています。
かけた人がどうなったか。支払いの情報やクレジットカードの情報を、だまし取られた、という苦情も出ています。
どれくらい広がっているか。大きな会社の名前をかたるこの攻撃で、少なくとも374社が対象になっていました。「少なくとも」です。全部は分かっていない、という意味です。
名前が挙がっているのは、デルタ航空、ルフトハンザドイツ航空、カタール航空、JPモルガン・チェース銀行、バンク・オブ・アメリカ、AirbnbとTripAdvisorです。
海外の、大きな会社ばかりですよね。うちには関係ない話に見えますよね。
ところが、狙われているのは会社ではなく、AIのほうなんです。そのAIを使っているのは、私たちです。
2つめ|「もう一度確かめる」が、今回はあてにならない

ふつうなら、こういう話はこう終わります。「あやしいと思ったら、確かめましょう」。
でも今回は、確かめに行った先も、先に汚れていることがあるんです。だから、確かめたから大丈夫、とは言えません。
順番に追いますね。
AIに連絡先を聞いた。番号が出た。念のため、その番号をコピーして、検索の窓に貼ります。検索の結果の、いちばん上に何が出るか。
AIがまとめた短い説明が出ます。そのまとめも、さっきと同じ偽物の投稿を読んでいるかもしれません。そのときは、同じ番号が返ってきます。
2回聞いて、2回同じ番号が出た。そうなると、人は安心します。僕も安心します。そこが、いちばん危ないところでした。
記事に紹介されている、研究者の言葉をそのまま引くと、こうです。
> 偽のサポート番号が、あたかも役立つ情報であるかのように提示され、ユーザーは情報を提供したページを一度も見ないまま、偽の番号を利用してしまう可能性があります
かたい言葉ですよね。ふだんの言葉に置き換えます。
その番号がどこに書いてあったのか。誰が書いたのか。それを一度も見ないまま、番号だけ受け取って、かけてしまう。
ちょっと振り返ってみてください。AIが番号を出してきたとき、その下に出典が付いていても、開いたことがありますか。僕は、ほとんど開いていませんでした。
2026年8月に出た調査では、AIのチャットを使う人の91%が、返ってきた答えを確かめていません。
91%と聞くと、自分のことを言われた気がしますよね。でも、さっき見たとおりです。確かめても、同じものを読んでいるAIから、同じ答えが返ってくることがあります。
だから、増やすのは疑う力ではありません。
3つめ|きょう3分。ブックマークを1つだけ作る

やることは1つです。
ふだん使っているサービスから、1つ選んでください。ネットの銀行でも、宅配でも、携帯でも、通販でも。よく使って、お金が動くもの。それを1つでいいです。
そのお問い合わせのページを、AIではない道から開きます。道は、もうあなたの手元にあります。届いている請求書の紙。アプリの中の「お問い合わせ」。契約したときの封筒。
その紙やアプリに書いてある入口から、お問い合わせのページを開いてください。開いたら、そのページをブックマークに入れます。
- スマホのSafariなら、画面の下の真ん中。四角から矢印が出ているマークを押します。出てきた一覧の中に「お気に入りに追加」があるので、それを押すだけです
- パソコンのChromeなら、住所が書いてある細長い欄の、右のはしにある星のマーク。星を1回押せば、入ります
ここで、大事なことを1つ。名前を「困ったとき」に変えてください。
会社の名前のままだと、困った日に見つけられません。困った日は、落ち着いていない日です。落ち着いていない日の自分に向けて、名前を付けておく。
3分で終わります。きょうは1つ、それだけで十分です。
そして次に困った日。AIに聞く前に、その「困ったとき」を開きます。かける番号は、そこに書いてあるものだけにする。
AIに聞くのをやめる必要はありません。どう伝えたらいいか、何を言えばいいか。それはAIに相談していいんです。AIから受け取らないのは、連絡先だけ。この1つだけです。
発信している人には、もう1つ宿題があります

ここからは、自分の仕事を持っている人への話です。
いまの流れを、裏から見てみましょう。
あなたのお客さんも、同じことをします。あなたの教室やお店の連絡先を、AIに聞く人が出てきます。
そのとき、あなたの連絡先が、あなた自身の書いた場所に見つからなかったら。AIは、どこか別のところから拾ってきます。
だから、やることは1つです。自分の名前と連絡の宛て先を、自分のページに、はっきり1か所書いておく。プロフィールでも、ブログの1ページでも構いません。
売り込みのためではありません。お客さんに、AIに聞かせないためです。
これが、いまの時代の「安心して連絡できるお店」の形になっていきます。
まとめ

AIの答えは、考えるのを手伝ってもらうぶんには、どんどん使っていいです。
ただ、連絡先だけは、AIの答えの中から受け取らない。線は、そこに1本引きます。
今回こわいのは、AIが間違えたという話ではないんです。こわいのは、AIが読んでいたものが、先に偽物で埋められていたことでした。だから、AIがこれからもっと賢くなっても、ここは直りません。
そして、確かめようとしても、確かめ先が同じものを読んでいるかもしれません。だから、確かめ先を、AIの外に1つだけ置いておく。
それが、きょうのブックマーク1つです。名前は「困ったとき」。
疑う力を増やす話ではなくて、疑わなくていい場所を1つ持つ話でした。
動画では、スマホとパソコンそれぞれの押す場所まで、画面の言葉で説明しています。
YouTubeで説明してます
よかったらみてください
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出典: GIGAZINE 2026年9月25日「ChatGPTなどのAIに企業の偽の連絡先を出力させユーザーを詐欺へと導くサイバー攻撃『Dark Sourcery』」 https://gigazine.net/news/20260925-dark-sourcery-hackers-manipulate-ai-scam/


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