
「動画で発信したほうがいいよ」とは、よく言われます。
でも、動画は撮れない。顔も出したくないし、編集も分からない。
そこで止まっている方に、きょうは「先に用意しておくといいもの」をひとつだけお渡しします。
結論から言うと、それは機材ではありませんでした。
きのう、動画AIの入り口が変わりました

2026年8月24日、アリババが動画生成AI「Wan3.0」の一般提供を始めました(出典: GIGAZINE 2026年8月25日、TechNode 2026年8月24日)。
まず数字を。1回で作れる動画の長さが、最大30秒になりました。従来のモデルは最大15秒でしたから、ちょうど2倍です。
ただ、僕が「あ」と思ったのは、長さのほうではありませんでした。
入り口が変わったんです。
これまでの動画AIは、こういう場面を、こういう色で、こういう動きで、と文章で細かく書いて渡すものでした。
新しいものは、手元の書類をそのまま読み込めます。ワード、エクセル、パワーポイント、PDF、テキスト。ホームページのアドレスをひとつ貼るだけでもいいそうです(一度に渡せるのは書類1つかアドレス1つ、書類の大きさは100メガまで、ページ数は50ページまで)。
つまり、こういうことです。
これからの動画は、作る腕ではなく、渡す中身で決まります。
怖いのは「速く、きれいに、薄いもの」が出てくること

動画が作れない、と言うとき、僕らはたいてい手の話をしています。
カメラの置き方。明かりのつけ方。切ってつなぐやり方。
そこが越えられないから止まる。ずっとそう思ってきました。
でも、いま起きているのは、その手のところを機械が持っていく、という変化です。
書類を一枚渡せば、そこから場面が組まれて、動いて、30秒になる。
すると、残るのは渡す書類の中身だけです。
ここが、けっこう怖いところでもあります。
中身が薄い一枚を渡せば、きれいに動く、薄い30秒が返ってきます。速く、きれいに、薄いものが出てくる。
だから、いま用意しておくといいのは、機材ではありません。
自分の仕事を、外の人に分かる言葉で書いた、一枚です。
30秒には、四つ入ります

では、その一枚に何を書くか。
ここで、さっきの15秒と30秒の差が効いてきます。
15秒だと、だいたい商品を見せるだけで終わります。きれいですね、で終わる。
30秒あると、四つ入るんです。
1. 誰に向けた話か
2. その人がいま困っていること
3. それがどうなるのか
4. 最初の一歩
たとえば、おうちでパン教室をしている方の30秒なら、こんな形になります。
> おうちでパン教室をしている方へ。生徒さんへのお知らせを書くのに、毎回1時間かかっていませんか。その1時間を、15分に縮める書き方をお伝えしています。まずは、無料のお試し会に来てみてください。
いま読んで、だいたい30秒です。
短いでしょう。でも、この四つがそろっていれば、あなたを知らない人にも、話が通ります。
逆に、この四つがそろっていない言葉は、3分に伸ばしても通りません。
その一枚は、AIと作れます

動画のAIは、きょうはまだ触らなくて大丈夫です。紙とAIだけでできます。
まずは、AIの入力欄に、自分の仕事の話をそのまま打ちます。整えなくていいです。誰に、何をして、いくらで、どんな声をもらったか。思いつく順で大丈夫。
つづいて、こうお願いします。
> いま話した内容から、声に出して30秒で読める長さの紹介文を作ってください。相手は、私をまったく知らない人です。誰に向けた話か、その人の困りごと、どうなるか、最初の一歩、この四つを必ず入れてください。
これで、たたき台が返ってきます。
さいごに、声に出して読みます。時計を見ながらで、いいです。
読んでいて、つっかえたところ。そこだけ直します。
つっかえるのは、たいてい、自分の言葉ではないところです。AIが持ってきた立派な言い回しが、口に合っていない。そこを、ふだんの言い方に置きかえます。
30秒に収まらなかったときは、足りないのではなく、多いです。四つのうち、いちばん自慢に近い部分から削ってください。
できあがった一枚は、名前を付けて保存しておきます。この先、動画のAIに渡すのも、チラシを作るのも、この一枚が元になります。
きょうの一歩

動画の腕前は、これから機械が持ってきます。機械が持ってこられないのは、渡す一枚の中身です。
だから順番は、道具より先に言葉です。
きょうやることは、ひとつだけ。
紙でも、パソコンの画面でもいいので、四つを声に出して30秒で読める長さに書いてみてください。うまくなくていいです。読める長さになっているか、それだけ確かめます。
書いてみると、たぶん途中で止まります。「誰に」のところで止まる方が、いちばん多いです。
止まったところが、いまのあなたの、いちばん大事な宿題です。
その宿題は、ひとりで抱えこまなくて大丈夫です。同じように顔を出さずに発信したい人が集まっている部屋があります。途中で止まった一枚を、そのまま貼って聞ける場所です。気になったら、のぞいてみてください。
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動画では、この四つの中身と、AIへの頼み方をもう少しゆっくり話しています。
YouTubeで説明してます
よかったらみてください
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