50代からのひとりビジネス、失敗はぜんぶ「お試し」でいい

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「始めるんだったら、やめるんじゃないよ」

子どものころ、そう言われた覚えのある方は、けっこう多いと思います。

僕は言われました。何かを買ってもらうたびに、必ずです。

その一言が、五十年たったいまも、僕の足を止めています。

あの一言は、意地悪ではなく「値札」から生まれた

僕は北海道の生まれで、小学校の授業にスキーがありました。

板と靴とウェアを一式そろえると、安いものを選んでも軽く十万円は超えます。

大学でスノーボードを始めたときは、ウェアとボードとブーツで二十万円を超えました。

しかも一回滑りに行くたびに、交通費とリフト券と食事で一万五千円から二万円。

だから、うちの親は何かを始めるたびに、必ずこう言ったんです。

「始めるんだったら、やめるんじゃないよ」

あれは意地悪で言っていたわけじゃありません。そういう値段の時代だった、というだけの話です。

値段は下がった。下がっていないのは、あの一言のほう

いまは、借りられます。道具は当時の十分の一で済みます。

ホームセンターやドンキに行けば、二千円の手袋が並んでいます。

ゴルフだって、打ちっぱなしなら数時間いてもたいした額にはなりません。

下がっていないのは、あの一言のほうだけなんです。

一回始めたら、やめちゃいけない。やめるのは、悪いこと。

そう思っていると、合わないことをずっと続けることになります。そして、それがあるから次に新しいことを始められない。

五十代で動けないのは、気力の問題ではないと思います。五十年前の、値札の問題です。

偉そうに書いていますが、僕も外れていません。

友達にゴルフのプロがいて何度も誘われていますが、いまだに「はい」と言えていない。

だから僕は、こう返しました。「まず、打ちっぱなしから教えて」と。

失敗、という言葉を使うのをやめました

そこで僕は、言葉をひとつ入れ替えました。「失敗」を使わないことにしたんです。

全部、お試しだと思うことにしました。

お試しの一、お試しの二、お試しの三。どれからやるか、というだけの話です。

一発目で当たったらラッキーだった、というだけ。うまくいかなかったら、うまくいかない方法がひとつ分かった、というだけ。

言い方を変えているだけに聞こえるかもしれません。でも、次に進めるかどうかが、はっきり変わります。

「失敗」と呼ぶとへこみます。へこむと、しばらく手が止まります。

「お試し」と呼ぶと、じゃあ次はどれにしようか、という話になります。

お試しの段階でいちいちへこんでいると、そもそも二番目が来ないんです。

僕がいた会社も、ずっとお試しをしていました

僕が入社した年に、あの家具屋にはじめて食器が入りました。三十年ほど前です。

それまでは、名前のとおり家具しか置いていなかったんです。

まわりの家具屋さんには笑われました。「あんなもの売れるわけがない」と言われたそうです。

いまはどうなっているか。二階建てのお店の一階、食器やタオルが並んでいるあの階が、売上の六割以上を占めています。

もちろん、途中で置くのをやめた商品も山ほどありました。

うちの会社には求められていなかった、というだけの話です。やめたことを、誰も失敗とは呼んでいませんでした。

置いてみて、売れたら残す。売れなかったら、下げる。それだけです。

なのに、自分のこととなると、その一回目を、僕らは失敗と呼んでしまいます。

お試しのコツは、途中を見せること

かっこいいところではなく、途中を見せることです。

できあがったものだけを出すと、まわりの反応は「すごいですね」で終わります。

すごい人には、誰も手を貸しません。だって、できるでしょ、になるからです。

僕がフェイスブックに書いているのは、うまくいかない話ばかりです。

「やってみたけど、全然だめでした」「明日が本番なんだけど、どうしよう」。そんなのばかりです。

かっこ悪いですよ。でも、そっちのほうが人が来てくれるんです。

その書き方をしていたときに、一日で四十人の方が申し込んでくださったことがありました。

助けて、と言える人のところに、人は集まります。

ドラえもんで、いちばん出番が多いのはのび太です。出木杉くんは失敗しないので、話が始まらないんです。

結論と、今日の一歩

やめてもいい、と決めてから始める。

やめられると分かっているものだけが、始められます。

きょうの一歩は三分です。

やってみたいのに手を出していないことを、ひとつだけ思い浮かべてください。

そうしたら、その、いちばん小さい入口を決めます。習いに行くのではなく、まずは打ちっぱなしだけ。そのくらいの小ささです。

決めたら、それに名前をつけます。「お試しの一」。声に出して、そう呼んでみてください。

名前がつくと、二番目があるものとして扱えるようになります。

動画で話しました

▼チャプター

0:00 「始めるんだったら、やめるんじゃないよ」

0:56 あの一言は、値札から生まれた

2:41 失敗、という言葉を使うのをやめた

3:37 家具屋に、はじめて食器が入った日

4:31 途中を見せると、手を貸してもらえる

5:32 結論|やめてもいい、と決めてから始める

途中の話をしても平気な場所として、オープンチャット「おうちAI研究所」をやっています。

できました、という報告より、だめでした、という報告のほうが多い場所です。

おうちAI研究所
おうち起業家育成コーチごとんです。パソコンも苦手な初心者さん大歓迎です。

やってみたいのに、まだ始めていないこと。あなたの場合は、何ですか。

僕はこう思うけど、あなたはどう思う。

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