毎日のように開いているAIのアプリ。それが来年もそこにあるかどうか、考えたことはありますか。
おどかしたいわけではありません。アメリカで出たニュースをきっかけに、慌てずにできる小さな備えの話をします。

5年で、破産の手続きへ
アメリカに、自分で作ったキャラクターとAIでおしゃべりできる「Character.AI」というアプリがあります。始まったのは2021年の終わりごろ。2024年の10月には、ひと月に2000万人が使っていました。
そのアプリを出している会社が、アメリカの裁判所に破産の手続きを申し立てました。始まってから5年です。会社の持ち物の一部は、ディズニーに2000万ドルで売ることで話がまとまっています。
社長の説明では、売る手続きをしているあいだはアプリを続ける。手続きが終わるのは11月の終わりか12月の初めの見込み。ただ、アプリそのものを続けてくれる買い手はまだ見つかっておらず、見つからなければアプリは終わりにする、とのことです。

あした急に消えるわけではない
ここで言いたいのは、ChatGPTもなくなる、ということではありません。毎日使っているAIも、どこかの会社が出しているサービスだ、ということです。会社の事情で、形が変わったり、使えなくなったりすることは、どんな道具にもありえます。
会社がなくなる話とは違いますが、僕にも、AIが急に使えなくなった日があります。僕が動かしている動画づくりの仕組みは、使っていたAIの上限に当たって、まるごと止まった日がありました。
今回のニュースで目にとまったのは、このアプリがあした急に消えるわけではない、というところです。持ち出す時間が残されていることもある。でも、その時間にどのボタンを押せばいいか知らなければ、やっぱり慌てます。だから、平気なうちに、ボタンの場所だけは知っておく。

備え1 書き出しのボタンを、一度押してみる
ChatGPTでは、これまでの会話をまとめて受け取れます。公式の呼び名は「データのエクスポート」。書き出し、という意味です。
1. パソコンでChatGPTを開き、プロフィールのメニューを出す
2. 「設定」を開いて、「データ管理」を選ぶ
3. 「データのエクスポート」の欄の「エクスポート」を押す
4. 確かめる画面で「エクスポートを確認」を押す
申し込みはここまでです。無料のままでも使えます(会社などで使う ChatGPT Business・Enterprise では、この方法は使えません)。

備え2 届いたら、その日のうちに開く
準備ができると、ChatGPTに登録しているメールか、ショートメッセージにお知らせが届きます。公式の説明では、長いと7日かかることがあります。
ダウンロードのリンクは、受け取ってから24時間で使えなくなります。申し込んだときと同じアカウントでログインしたまま、早めに開いてください。
受け取るのは、ジップという、たくさんのファイルを1つにまとめた形のものです。多くのパソコンでは、ダブルクリックすると中身が見られます。全部を読む必要はありません。開けて、会話が入っていそうだと分かれば、きょうはそれで十分です。

備え3 会話を消すのは、確かめてから
公式の説明には、大事な1行があります。もう消してしまった会話は、書き出しても戻らない、ということです。
会話の一覧がごちゃごちゃしてきて、まとめて消したくなったら、先に書き出しを申し込んでおきます。そして、ファイルが届いて、開けて、中に会話が入っているのを確かめてから消します。届くまで長いと7日。そのあいだは、まだ消さずに待ちます。

今日の一歩
きょうは、ChatGPTの設定から「データ管理」の画面を開いてみてください。エクスポートのボタンがどこにあるか、目で見るだけでも一歩です。

まとめ
もしものときに困るのは、データがあるかないかより、出し方を知らないことです。書き出しを一度申し込む。届いたら24時間のうちに開いて、中を見る。会話を消すのは、届いたファイルで確かめてから。この3つで、もしもの日の慌て方はだいぶ変わる。僕は、そう考えています。
YouTubeで説明してます。よかったらみてください。
AIの使い方を人どうしで話せる場所として、LINEのオープンチャット「おうちAI研究所」があります。気になったら、のぞいてみてください。
▼出どころ
- TechCrunch「Just 5 years in, interactive chatbot platform Character.AI files for bankruptcy」(2026年10月13日)
- OpenAIヘルプ「ChatGPT のチャット履歴とデータのエクスポート」(日本語版)。画面の呼び名は変わることがあります
- 「3つの備え」は、僕の考えと、僕がすすめるやり方です。


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