AIで作った動画が、2本目で服の色が変わる人へ|AIは、直前の1秒しか見ていませんでした

AI活用

AIで動画を1本、作ってみたことはありますか。

やってみると、1本目は、わりといいものが出てきます。

つまずくのは、2本目です。並べてみると、服の色が変わっている。うしろの部屋も、別の家になっている。

そこであきらめた人、けっこういると思います。

きのう、グーグルが、動画を作るAIを新しくしました。新しくなったのは、AIが見ている範囲です。つまり、つなぎ目のところです。

この記事でお話しするのは、3つです。AIで作った動画が、なぜ並べるとつながらないのか。新しいAIが、そこで何を変えたのか。そして、動画を作らない人にも効く、頼み方のコツ。

つながらなかったのは、腕のことではありませんでした

1本目は、いいものが出ます。2本目で、髪型が変わります。テーブルの上のコップが、いつのまにか増えています。

なぜかというと、これまでの動画のAIは、次の1本を作るとき、前の1本を、ほとんど見ていなかったからです。見ていたのは、直前の1秒ぶんだけでした。

たとえるなら、こうです。ひとつの話の続きを、5人で順番に書きついでいく。でも、次の人は、前の人が書いた最後の1行しか、読ませてもらえない。

それで話がつながったら、そのほうが不思議ですよね。

つまり、つながらなかった原因は、こちら側にはありませんでした。道具のほうが、前を見ていなかっただけです。

変わったのは、直前の10秒を見るところ

きのう出たものは、そこが変わりました。直前の10秒ぶんを見てから、その続きを描きます。

1秒が、10秒になった。それだけです。でも、それだけで、人も、場所も、飛びにくくなりました。ひと続きの場面は、40秒まで伸ばせます。

もうひとつ、いいなと思ったところがあります。始まりの絵と、終わりの絵を、こちらから指定できます。最後はこの絵で終わってほしい、と決めておいて、あいだを埋めてもらう。

行き先を先に決めてから、走らせる、ということです。これは、動画にかぎった話ではありません。AIに何かを頼むときは、だいたいこれで良くなります。

いちばん効くのは、粗いまま一度見ること

動画のAIは、1回作るのに、時間もお金もかかります。だから、失敗が痛い。痛いから、慎重になる。慎重になって、結局、手が止まる。そういう人、多いです。僕もそうでした。

今度のものは、いちばん粗い画質で、下見だけ先に作れます。その粗い下見は、これまでの画質にくらべて、およそ60%速くて、かかるお金は3分の1です。

順番にすると、こうなります。

1つ目。まず、粗いままで作ります。絵のきれいさは、この時点では、いっさい見ません。

2つ目。見るのは、場面の順番と、長さだけです。ここがもたついていないか、それだけを見ます。

3つ目。流れが通ったものだけ、きれいな画質で作り直します。

粗いものを見るのは、いちばん気恥ずかしい工程です。でも、気恥ずかしいものを早く見た人のほうが、早く直せます。

動画を作らない人にも、そのまま効きます

ここからが、いちばんの中身です。

いまの話は、動画のAIの機能の話に聞こえます。でも、やっていることは、もっと単純です。

「続きを作って」ではなく、「これの続きを作って」と言う。続きものを頼むときは、現物を先に置く。それだけです。

たとえば、投稿を続けて出したいとき。2回目を書いてもらうときに、こう打ちます。

これが1回目です、と書いて、1回目の文をそのまま貼る。そのあとに、これに続く2回目を書いてください、と足す。呼びかけ方と、文の長さは、1回目に合わせてください、まで書く。

3回目のときは、1回目と2回目、両方を貼ってから頼みます。

貼るのは、面倒に見えます。でも、貼らずに出てきたものを直す時間のほうが、ずっと長いです。

これは、お知らせの2通目でも、メールの返信でも、同じです。

結論

AIは、あなたの前の1本を、勝手には見ていません。

見せれば、続きになります。見せなければ、毎回、1本目になります。

今日の一歩

いちばん最近あなたが出した投稿を、1つ開いてください。

その文を全部えらんで、AIの入力欄に貼りつけます。そのあとに、1行だけ足します。

これに続く話を、同じ調子で1つ書いてください。

出てきたものを、そのまま出さなくてかまいません。1本目とつながって見えるかどうか。今日は、そこだけ確かめてみてください。

まとめ

動画が並べるとつながらなかったのは、これまでのAIが、前の1本をほとんど見ていなかったからでした。見ていたのは、直前の1秒だけです。

きのう出た新しいものは、そこが10秒になりました。ひと続きの場面は、40秒まで。始まりと終わりの絵も、こちらから決められます。そのうえ、粗い画質の下見が、速くて、安い。

ここまでの話は、動画を作らない人にも使えます。続きものは、これの続き、と言って、現物を先に置く。

僕はこう思うけど、あなたはどう思う。

動画では、頼み方の打ち方までお見せしています。

YouTubeで説明してます

よかったらみてください

同じように、2本目でつまずいた話を持ち寄る場所があります。オープンチャット「おうちAI研究所」です。のぞくだけでも、かまいません。

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▼出典

  • ITmedia AI+「Google、動画生成AI『Gemini Omni 1.1 Flash』公開 10秒分の文脈を参照して最長40秒まで延長」(2026年8月28日)
Google、動画生成AI「Gemini Omni 1.1 Flash」公開 10秒分の文脈を参照して最長40秒まで延長
Googleは、動画の生成や編集に対応するマルチモーダルAI「Gemini Omni 1.1 Flash」を発表した。直前10秒の文脈を参照した最大40秒のシーン延長や、開始・終了フレームの指定生成に対応。360pの高速プレビューから4Kア...
  • GIGAZINE「Googleが動画生成AI『Gemini Omni 1.1 Flash』をリリース」(2026年8月28日)
Googleが動画生成AI「Gemini Omni 1.1 Flash」をリリース、「最大4Kアップスケール」「動画の続きを生成」「低解像度で高速プレビュー」など
Googleが動画生成AI「Gemini Omni 1.1 Flash」を現地時間の2026年8月27日にリリースしました。

※発表は現地時間2026年8月27日。日本での提供可否・日本語対応については、両記事とも記載がありません。

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