メールや写真をAIにつなぐと、便利になります。その便利と引き換えに、何を渡しているのか。考えたこと、あるでしょうか。
この記事では、グーグルのプライバシーポリシー(集めた情報をどう扱うかの約束を書いた文章)に足された1行を読みながら、何が変わって、何が変わっていないのかを分けておきます。最後に、きょうのぞいておく設定の場所を2か所まとめます。

約束に、1行が足されました
アメリカのニュースサイトが、10月23日に、この話を取り上げていました。
グーグルの約束には、前から、ドライブ、Gmail、グーグルフォトの中身をもとに、あなた向けの広告を出すことはない、という1文がありました。10月16日からは、この文の後ろに、かっこ書きが付いています。
これらのデータを、広告を出すほかのグーグルのサービスに使っていいと許可した場合は、別。
日本語のページにも、同じ1行が載っています。

メールや写真とつなぐ機能
いま、グーグルのAIには、メールや写真とつなぐ機能があります。パーソナル インテリジェンスという名前です。日本でも、ことし4月から、AIのアプリ、ジェミニで、順番に始まっています。
つなぐと、たとえば、予約のメールと旅先の写真から、旅の予定表を作ってくれます。グーグルの説明では、つなぐかどうかは最初は切ってあって、自分で選ぶ、となっています。

広告の例は、ジェミニではなく検索
ここで1つ、分けておきたいことがあります。
約束の文章が広告の例として挙げているのは、ジェミニではなく、検索です。許可した中身を、検索が、広告も含めてその人向けに使うことがある、と書いてあります。日本の検索で、いま同じようにつなげるのかは、僕には確かめられませんでした。だから、いま日本で何が起きているかまでは、言い切れません。
それから、安心していいことも書いてあります。
- 名前やメールアドレスは、頼まない限り、広告を出す会社と共有しない(約束の文章)
- メールや写真の中身が、広告を出す会社に渡るわけではない(ニュースサイトの記事)
- 病気や宗教のような、ふれられたくない種類の情報で広告を選ぶことはしない(約束の文章)
中身をだれかに見られてしまう話とは、ちがいます。使っていいと許可した先によっては、広告にも使われることがある。そういう約束です。

ポイントカードと、同じ形
スーパーのレジで、ポイントカードを出すことがありますよね。出すとポイントがたまって、そのかわり、何を買ったかがお店に残ります。だから、よく買う物の割引券が届くようになる。
これをこわいと思う人は、あまりいないと思うんです。出すか出さないかを、レジで自分で決めているからです。
AIにメールや写真をつなぐのも、形は同じです。ちがうのは1つだけ。ポイントカードは毎回自分の手で出しますが、AIは一度つなぐと、その先はずっとつながったまま。だから、つないだことを忘れていきます。

きょう、のぞいておく設定は2か所
1か所め:ジェミニのアプリの中
アプリを開いて、設定から、パーソナル インテリジェンスを選びます。つなぐアプリを選んだり、オフにしたりできる場所だ、とグーグルの案内にあります。プランによっては、まだ出ていないこともあります。見当たらなければ、きょうはそれで大丈夫です。
つないでいるアプリがあったら、1つずつ、何のためにつないだのか、声に出して言えるか試します。予約のメールを探すため、と言えるなら残していい。思い出せないものは、オフにしてかまいません。
2か所め:グーグルの、マイ アド センター
広告にどんな情報を使うかを、自分で管理できる場所です。約束の文章にも、ここで管理できる、と書いてあります。検索で、マイ アド センター、と入れると、グーグルの案内が出てきます。

仕事のメールのこと
お客さんとのやり取りは、ほとんどがメールで届きます。申し込み、振り込みの連絡、相談の中身。つなげば、AIはその中から探してくれます。それは、本当に助かります。
ただ、つないだメールの中には、お客さんの名前も入っています。自分の分だけでなく、人の分も入っている。だから、つなぐかどうかは、便利かどうかだけで決めなくていいと思うんです。何を、何のために渡すのか。それを、自分の口で言える状態にしておく。

まとめ
AIにつなぐのは、ポイントカードを出すのと同じで、悪いことではありません。ただ、つないでおくのは、理由を言えるものだけ。
ときどき設定を開いて、つないでいる理由を声に出してみる。言えないものは、オフにすればいいんです。
僕はこう思うけど、あなたはどう思う。
動画では、設定の場所を順番にお話ししています。
YouTubeで説明してます
よかったらみてください
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ほかの人がメールや写真をAIにどこまで預けているのか、気になったときは、オープンチャット「おうちAI研究所」で聞いてみてください。

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