売り込みが苦手でも選ばれる人の共通点は「安心感」

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メタ説明案(120字)

売り込むのが苦手で、集まりに行っても名刺を配って終わってしまう。そんな方へ。何も売り込まなかったのに選ばれた僕の体験と、息子が片道1時間かけて髪を切りに行く理由から、「安心感」で選ばれる人の共通点をお話しします。

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想像してみてください。

はじめての集まりに出かけて、緊張しながら「私は◯◯をやっています」と練習してきた言葉を言う。相手もにこにこ聞いてくれる。悪くない時間でした。

でも家に帰ってきて、ふと思うんです。あれ、誰にも何も残ってないんじゃないかな、って。

「もっと上手に自分を説明できたら」。そう思ってしまう気持ち、僕もよく分かります。

でも先日、起業仲間とじっくり話す機会があって、僕はこう言いました。「それ、逆だと思うよ」と。

その少し前に僕は、何も教えず、何も売らず、ただ30分お話ししただけでお仕事をいただいたばかりでした。しかも契約書が届く前に、お金のほうが先に振り込まれていたんです。

今日はその話をします。

📦 この記事で分かること

1. 集まりの場では「自分が話す」より「相手に1分半しゃべらせる」ほうが残る

2. 何も売り込まなくても選ばれることは、実際に起こる

3. 安心される人の第一条件は「ゆっくり話す」「言葉と言葉の間に、間がある」

交流会では、僕は相手に1分半しゃべらせます

交流会で相手の話に大きくうなずきながら聞いている

「一対一で、一人一分ずつお話しください」と言われる時間がありますよね。

あそこで僕は、相手に一分半しゃべらせます。

「交代してください」とアナウンスが入っても、相手の話が終わっていなければ「どうぞ」という顔をして、最後まで喋ってもらう。時間オーバーです。でもいいんです。

そうすると、相手が何をやっている人なのかがちゃんと分かる。「あ、この人、僕がお役に立てる人だな」と思ったら、残った30秒で名刺を出して、こう言います。

「ちょっと時間がないので、今度あらためてお話しさせてください」

不思議なもので、その約束はすぐ入るんです。相手は自分だけ話し切ってしまっているので、申し訳ないなと思ってくださるんですよね。

自分の話は、その次の30分ですればいい。

みんな、すらすら自己紹介できるのがいい状態だと思っています。特に個人でやっている方は、格好いい肩書きがついていたりする。でもね、誰も覚えてないんですよ。

それに、このやり方にはもう一つ良いところがあります。「ちょっと苦手だな」と感じる相手なら、自分の時間がほんの少しで終わって次に行ける。無理して自分を売らなくていいんです。

ただ、名刺だけでは何の人だったか覚えていられないので、自分を紹介する紙が一枚あるといいですね。昔でいう三つ折りのご案内くらいで十分です。

何も売り込まなかったのに、契約書より先に振り込まれた

先日、お仕事が一件決まりました。

というより、決まっていたことを、あとから知ったという感じなんです。

30分ほどお話しした方が、翌日に連絡をくださって。「とてもいい時間を過ごさせてもらいました」と書いてありました。

その中身が面白くて。相談に乗る仕事という感じでもないし、何かを教えたわけでもない。それなのに「頭の中がすごく整理されて、すごくよかったです」と。

「『相談の時間です』と言われると、仕事以外の話をしちゃだめだなと枠が決まってしまうけど。いろんな話をしながら、結局最後に仕事の話をしてくれて、『こうしていこう』というのが一つ二つ決まったのがよかったんですよね」

そこで初めて、「ごとんさん、そういうお手伝いって、していないんですか?」と聞かれたんです。

「実はありますよ」とご案内を送ったら、「なんで言ってくれないの」って怒られました(笑)。

じゃあ契約書を送りますね、と送ったのですが——契約書が届く前に、もう振り込まれていました。「先に振り込んでおきました。契約書の中身は別にどうでもいいです」と。

正直、面白いなあと思いました。同時に、ちょっと照れくさかった。

僕の需要は、そこにあったんだなと思ったんです。売り込む言葉は、一度も使っていません。

息子は片道1時間かけて、知り合いの美容室へ行く

明るい美容室で笑顔で髪を切ってもらっている若者

僕の知り合いが、隣の県で美容室をやっています。最初は僕が通っていました。それが今、なぜかうちの娘と息子が行っている。僕は行っていないのに、です。

この間、息子に聞いてみました。「なんで行ってんの? お前の髪型、どこで切っても変わんねえだろ」。失礼な父親ですね。

息子は最初いろいろ理由を並べていましたが、最後にぽろっとこう言ったんです。

「同じお金を払うんだったら、知り合いに払った方がいいじゃん」

片道1時間かけて行っているんですよ。それを聞いたとき、僕、すごく感動しました。自分の息子に感動するって変な話なんですけど。

要するに、知っている人から物を買いたいという気持ちなんですよね。いちいち高いのか安いのか調べるのも面倒だし、自分で選んで失敗したら嫌だし。

これ、つまり「ただいま」なんだと思うんです。一人で行っても、なんだか安心。

だから、あんなに大変だった時期を過ぎても、地域の小料理屋さんってなかなかつぶれない。知らない人は入りづらいけれど、入ってみると普通に受け入れてくれて、知らないお客さんから「またおいでよ」なんて言われたりして。たぶん料理も特別じゃないんです。普通のものをちょっと食べて帰るだけ。

肩ひじ張ったすごいものは、もうすでにありふれているんです。 そして時代がそういう気分でもない。今みんなが求めているのは、安心するものなんだと思います。

安心される人の第一条件は「ゆっくり話す人」

お茶を挟んで、ゆっくり間をとりながら話している二人

じゃあ、その「安心する材料」って何なんでしょう。

僕が今のところ出している答えは、拍子抜けするほど簡単です。

第一条件は、話すのがゆっくりな人。そして、言葉と言葉の間に、間がある人。

みんなが急いでいる世の中ですから。悩んでいる人って、たいていせかせかしているんですよね。「やばいやばい」「どうしよう」って。

その人からこちら側を見たとき、なんだか達観して見えるんだと思うんです。実際には何も達観していないんですけど(笑)。

もう一つは、他人のことには動揺しない、ということ。

けっこう重たいご相談を受けているのに、受け手が「へえ、そうなんですね」と言っている。それでいいらしいんです。

「どう思いますか?」と聞かれてから、はじめて答える。「どうしたらいいですか」と聞かれているから答えているだけで、こちらから「こうした方がいいんじゃない」とは絶対に言わない。

それでも最後には、「ああ、分かりました。話を聞いてもらってよかったです」と言われる。こっちは、何も言ってないんです。

これって、話すのが得意じゃない人ほど有利だと思いませんか。急いでいない人。相手の話を最後まで待てる人。慌てて答えを出さない人。それが、いちばん安心される人なんです。

話を聞いてくれる人が、いま世の中にいない

僕の中の結論を、正直に書きますね。

世の中に、話を聞いてくれる人が存在していないんです。

たとえば人の心に寄り添うお仕事をされている方でも、なぜか教え始めてしまう。つまり、自分の理論や自分の話をしたい人ばかりなんですよね。

ましてや普段の生活では、みんな共働きで忙しくて、自分の子どもの話も聞けない。そりゃ奥さんの話も聞けないし、会社の部下の話なんて、もっと聞けないですよ。

いつの間にか成果を出すことばかりの世の中になって、どこにも余白がなくなってしまった。

そして、ここが僕のいちばん引っかかっているところなんですが——

本当は余白を作るためにAIがあるのに、その余白をまた、AIを使って埋めようとしている。

もっと作ろう、もっと出そう、もっと早く。せっかく空いた時間に、また用事を詰め込んでしまう。

そうじゃないと思うんです。

面倒なところをAIに任せて浮いた時間で、目の前の人の話を、最後までゆっくり聞く。急がずに、間をとって。

たぶんそれが、今いちばん値打ちのあることなんじゃないでしょうか。だって、それをやっている人がいないんですから。

喜ばせる工夫は「不快感さえなければ」でいい

とはいえ「相手を喜ばせましょう」と言われると、身構えてしまいますよね。僕もそうです。

友人が個人で飲食のお店をやっているのですが、あの人の工夫はすごいんです。僕の誕生日が近いと、突然デザートのお皿に絵を描いて持ってきてくれる。昔バイクに乗っていたのを覚えていて、バイクの絵なんですよ。しかも歌い出す。まわりは全員女性のお客さんで、恥ずかしいったらない(笑)。

でもその間に写真を撮ってくれていて、帰りに台紙付きでくれるんです。裏には「これを持ってくると一杯どうぞ」と書いてある。

面白いのはここからで、そのお店、もともと飲み物が普通の倍の大きさで出てくる。だからそのカードを使う機会なんてないんです。店主に聞いたら、「一杯分の原価と二杯分の原価はほぼ変わらないから。だったら多い方がお客さんは嬉しいでしょ」と。

じゃあなぜ名刺サイズにするのか。自分の顔が入っていたら、捨てないですよね、って。

あの人がすごいのは、一つひとつが特別なのではなく、それが四つ続けて起きるところなんです。歌う店はある。絵を描く店もある。写真をくれる店もある。でも全部やる店は、どんどん減っていく。そうなるともう、そのお店だけのものです。

そして僕が言いたいのは、ここです。

喜んでもらうことって、嫌がられなければいいと思うんです。

すごいことを狙うと毎回はできません。でも「不快感さえなければいい」とハードルを下げると、案外なんとかなることが多いんじゃないでしょうか。

見栄やプライドが働くと、肩に力が入って、自分が本当に思っていたものと違うものになってしまう。自然体でいられるかの勝負だと思うんですよね。

よくある質問

Q1. 話を聞くだけで、本当にお仕事になるんでしょうか?

正直に言うと、「聞けば必ず売れます」とは言えません。僕の場合も狙ってやったわけではなく、あとから結果が分かっただけでした。ただ、聞いてもらえる時間そのものが今とても貴重になっているのは確かだと思います。先日、「頭の中がすごく整理された」とおっしゃってくださった方がいました。

Q2. 人見知りで、集まりの場が苦手です。それでも大丈夫ですか?

むしろ向いていると思います。この記事の通り、僕は相手に一分半しゃべってもらいます。自分がうまく話す必要がないんです。それに苦手だなと感じる相手なら、自分の時間が短く終わって次に行けます。話すのが得意じゃない人ほどラクなやり方です。

Q3. AIを使うと、かえって人間味がなくなりませんか?

そこは使い方だと思います。僕が気をつけているのは、AIで空いた時間をまた用事で埋めないこと。面倒な部分をAIに任せて浮いた余白を、目の前の人の話を聞く時間にあてる。そう使えば人間味は減るどころか増えていきます。埋めるための道具ではなく、空けるための道具として使ってあげてください。

まとめ

  • 集まりの場では、自分が話すより相手に一分半しゃべらせるほうが残る
  • 何も教えず、何も売らず、ただ30分聞いただけで選ばれることは実際にある
  • 人は知っている人から買いたい。息子は片道1時間かけて知り合いのお店へ行く
  • 安心される人の第一条件は、ゆっくり話すこと。言葉と言葉の間に、間があること
  • 喜ばせる工夫は「不快感さえなければいい」くらいでちょうどいい

うまく説明できないこと、堂々と名乗れないこと。それを弱点だと思っている方がとても多いのですが、僕はそう思いません。

急いでいない人、待てる人、相手の話を最後まで聞ける人。そういう人が、いま世の中でいちばん足りていないんです。

あなたが「地味だな」と思っているところが、たぶん、いちばん選ばれる理由になります。

肩の力を抜いて、自然体で。まずは明日、目の前の誰かの話を、最後まで黙って聞いてみてください。それだけで、じゅうぶんです。

ご案内

「私の場合はどうなんだろう」と思われた方へ。

僕がやっているのは教えることではなくて、話を聞くことです。あなたの中にもう答えはあって、それに気づいてもらうだけのことが多いんですよね。

だからこのブログでも、答えを押しつけるようなことは書かないつもりでいます。よかったら、また読みに来てください。

お知らせが必要なときは、また別の場所でそっとお伝えしますね。

今日も読んでくださって、ありがとうございました。

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