DOGA KOJO
顔を出さずに、YouTubeが毎日増える。
その仕組みを、ぜんぶ分解してお話しします。
はじめに
僕のチャンネルの動画は、カメラの前に一度も立たずに作っています。
声も、僕の生声ではありません。図もテロップも、人の手では並べていません。企画から書き出しまで、人が触る場面はほとんどありません。
それでも、ほぼ毎日出ています。
「どうやって作ってるんですか」とよく聞かれます。その答えの真ん中にあるのは、考える頭脳と、作る機械という2つの役割です。道具の名前は知らなくて大丈夫です。この2つが工場のどこを担当しているのか、順番に見ていきます。
実演
この工場の案内動画です。ナレーションも、絵も、字幕も、この工場が作りました。この動画そのものが、実演です。
案内役は、AIナレーターのステラです。
その一
動画作りは、7つの工程に分かれています。
ふつうは、これを人が順番に手作業でやります。ネタを考えて、原稿を書いて、自分で喋って録画して、編集ソフトで映像を並べて、サムネイルを作って、最後にアップロードする。
ここに、顔出しと長い編集時間が含まれます。
この工程を、ひとつずつ機械に肩代わりさせていきます。
仕込みから配膳まで、全部を店主ひとりでやるのが手作業です。全自動は、工程ごとに専用の機械を置いて、店主は指示だけ出す状態です。
台本はAIが数分で1本分書き上げます。声もAIが原稿を読み上げます。サムネイルもAIが1枚の絵として作ります。投稿も、決めた時間に自動で上がります。
だからカメラも、編集ソフトも、いらなくなります。
その二
ふつうのAIとの一番の違いは、手を持っていることです。ここが決定的に違います。
ひとつは、台本を書くこと。テーマを渡すと、複数のニュースを調べて事実を確かめ、構成を決めて原稿まで書き上げます。しかも、他の記事の丸写しにならないよう、自分の切り口に組み替えます。
もうひとつは、道具を順番に叩くこと。声を作る道具、映像を焼く道具、サムネイルを作る道具を、正しい順番で呼び出します。途中でつまずいても、原因を読んで自分でやり直します。人が横で見張っていなくても、最後まで走り切ります。
その三
もうひとつが、コードで動画を組み立てる仕組みです。ここが一番お伝えしたいところです。
ふつうの動画編集は、画面の上で部品をマウスで並べます。僕の工場は、そこを文章の命令に置き換えています。
「この位置に、この図を、この秒数で出す」。そう書けば、その通りの映像が組み上がります。
一度型を作れば、中身を差し替えるだけで量産できることです。
テロップの出し方を、最初に1回だけ設計します。すると次からは、原稿を流し込むだけで、同じ形のテロップが自動でつきます。
図も同じです。カードや流れ図の型を用意しておけば、話の内容に合わせて部品が自動で並びます。1本の動画には何十枚もの図が入りますが、それを全部、秒数を計算して配置します。
テロップの位置がずれる。文字が画面から切れる。そういう事故も、焼く前に自動で見つけます。人の目で1枚ずつ確認するより、ずっと確実です。
その四
役割が、きれいに分かれています。
この2つを、1本の線でつなぎます。すると企画から投稿までが、ひとつの流れになります。
組み立てに使っているのは、絵を1枚ずつ正確に描く道具と、それを声とつないで1本にする道具です。特別なものではありません。名前より大事なのは、どちらが考えてどちらが作るのか、役割が分かれていることです。
テーマをひとつ決める。あとは台本を書き、声を作らせ、映像を焼かせ、サムネイルまで用意して、アップロードの一歩手前まで進みます。ここまでに人の作業は挟まりません。
だから、寝ている間にも1本できあがっています。
しかも、同じ品質のまま何本でも作れます。人がやると、10本目には疲れて雑になります。機械は何本目でも、1本目と同じです。
僕の工場は、3時間ごとに勝手に動きます。1日の上限だけ決めておけば、あとは放っておいて増えていきます。
いちばん大事なところ
早いだけで、中身がいい加減では意味がありません。
AIは、たまに事実を間違えます。名前や数字の読み方も間違えます。
だから僕の工場は、公開の前に検品を通します。サムネイルの文字が画面の端で切れていないか。声が名前や数字を読み間違えていないか。話の結論とまとめが同じことを繰り返していないか。
読み間違いは、耳で聞いて確かめるのではありません。できあがった音声をもう一度文字に起こして、台本と1文字ずつ突き合わせます。人が聞き流してしまう小さな読み違いも、ここで引っかかります。
この検品を1項目でも落ちたら、その動画は世に出ません。止まって、理由が僕に届きます。
検品を全部通っても、そのまま世に出すことはしません。一般公開だけは、僕が自分の目で見て決めています。
ここは、あえて自動にしていません。看板を預かる仕事だからです。
その五
正直なところ
だから、いきなり全部を自動にしなくて大丈夫です。まずは台本だけ任せるところから始めるのが、いちばん失敗しません。
おわりに
工程を分けて、道具に役割を割り振っただけです。
難しいコードの中身は、分からなくて大丈夫です。役割の地図さえ持っておけば、自分の仕事のどこを任せられるかが、はっきり見えてきます。
あなたの会社のどこを任せられるか、まずは一緒に見てみましょう。相談だけでも大丈夫です。
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